【位置決め】PTC Creo Elements/Direct Modeling Express コマンドリファレンス

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コマンド表示名

上記のどのコマンドを選択しても、同じ「位置ウインドウ」が開いて、指定方法だけが違う「一連のコマンド」ですので一度に解説します。

コマンド表示名コマンドの説明
位置パーツ、アセンブリまたはワークプレーンをダイナミックに位置決めします
2点による位置決め‘2点’によりパーツ、アセンブリ、またはワークプレーンを連続して位置決めします
整列による位置決め ‘整列’によりパーツ、アセンブリ、またはワークプレーンを連続して位置決めします
軸合わせによる位置決め ‘軸合わせ’によりパーツ、アセンブリ、またはワークプレーンを連続して位置決めします
一致による位置決め ‘一致’によりパーツ、アセンブリ、またはワークプレーンを連続して位置決めします
平行による位置決め ‘平行’によりパーツ、アセンブリ、またはワークプレーンを連続して位置決めします

コマンド表示名コマンド説明は、このソフトウエアで表示される文言をそのまま記載しています。

 使用頻度: 良く使う>使う>ときどき使う>あまり使わない>使わない
  主に良く使うのは、整列、一致、軸合わせです。これ以外はあまり使いません。

位置

位置決め:位置

使い方

(0.このコマンドを使うには、パーツやアセンブリが必要です。)

1.コマンドを選択して、位置ウインドウ内の「オブジェクト」をクリックして、移動させたいパーツをビューポートから選択するか、ブラウザバーから、アセンブリまたはパーツを選択する。

オレンジの矢印と黄色の円で書かれたコントローラが表示される

2.任意の移動(または回転)したい方向の矢印(または円)をマウスでクリックし、マウスを動かす。

→マウスを移動させる分、パーツが移動する。位置ウインドウ内の「長さ」に数値を入力することも可能。

次々とコントローラーの矢印や円を選択して、連続的に位置を移動させることが出来ます。

設定個所

オブジェクト: 移動させたいパーツやアセンブリを指定します。

方向: マウスで直接移動させたい方向を指定します。

長さ: マウスの移動で長さを指定するか、直接キーボードから入力することが出来ます。

使用シチュエーション

☆大まかに位置を決めたい時

☆離れた場所にある小さな部品を、近くまで移動させる時

この位置決め方法は、ダイレクトに移動できますが、詳細な数値を持たせて移動させるより、大まかに位置を決めることに使い、そのあとに「一致」や「整列」で位置を確定(設計上意味のある位置に)するような使い方をします。

2点による位置決め

2点による位置決め

使い方

(0.このコマンドを使うには、パーツやアセンブリが必要です。)

1.コマンドを選択して、位置ウインドウ内の「オブジェクト」をクリックして、移動させたいパーツをビューポートから選択するか、ブラウザバーから、アセンブリまたはパーツを選択する。

2.ビューポート内の任意の位置を「始点」→「終点」の順にクリックする。

→矢印移動する軌跡と距離が表示される。

3.良ければ、緑のチェックで確定・完了する。

パーツやアセンブリの姿勢は変わらず位置が変わります。

設定個所

オブジェクト: 移動させたいパーツやアセンブリを指定します。

使用シチュエーション

☆角度を変えずに、既定の位置に移動させたい時

☆離れた場所にある小さな部品を、近くまで移動させる時

整列による位置決め・一致による位置決め

整列による位置決め・一致による位置決め

使い方 整列・一致ともに使い方は変わりませんが、結果が違うことを習得しましょう

(0.このコマンドを使うには、パーツやアセンブリが必要です。)

1.コマンドを選択して、位置ウインドウ内の「オブジェクト」をクリックして、移動させたいパーツをビューポートから選択するか、ブラウザバーから、アセンブリまたはパーツを選択する。

2.移動させたいパーツの整列、または一致させたい面をマウスで指定し、次に移動先の整列させたい面、または一致させたい面をマウスで指定する。

面の指定は、「移動前位置面」→「移動後位置面」と指示するので、移動させたいパーツ外の面も指定できますが、結果が予想しにくいので、「移動前位置面」は、移動させたいパーツの合わせたい面、「移動後位置面」は移動先の合わせたい面を指定するのがよいでしょう。

整列と一致の結果の違いは、手のひらに例えると「手を合わせる」のが一致、「手のひらを開いて高さを合わせた」のが整列になります。
こちらの記事でも簡単に説明していますので参考にしてみてください。

設定個所

オブジェクト: 移動させたいパーツやアセンブリを指定します。

使用シチュエーション

☆ねじなどで締結する部品の合わせる面での位置決め

☆各パーツの高さをそろえたい場合

この位置決め方法は、アセンブリで位置関係を調節するのに非常によく使うので、一致と整列の結果の違いについて理解したうえで習得しましょう。

軸合わせによる位置決め

軸合わせによる位置決め

使い方

(0.このコマンドを使うには、パーツやアセンブリが必要です。)

1.コマンドを選択して、位置ウインドウ内の「オブジェクト」をクリックして、移動させたいパーツをビューポートから選択するか、ブラウザバーから、アセンブリまたはパーツを選択する。

2.移動させたいパーツの軸を指定し、次に合わせたい軸を選択する。

軸合わせは、面の一致や整列とセットで使うことが多く、上の動画でも軸合わせした後、面の一致で位置決めを完了しています。

指定する「軸」は、稜線やコーナーRの面も指定できます。

設定個所

オブジェクト: 移動させたいパーツやアセンブリを指定します。

使用シチュエーション

☆ねじなどで締結する部品の穴位置での位置決め

☆円筒部品の向きを別の円筒部品に合わせるとき

この位置決め方法は、アセンブリで位置関係を調節するのに非常によく使います。単に穴の位置を合わせるだけでなく、方向を合わせるのにも使います。

平行による位置決め

平行による位置決め

使い方

(0.このコマンドを使うには、パーツやアセンブリが必要です。)

1.コマンドを選択して、位置ウインドウ内の「オブジェクト」をクリックして、移動させたいパーツをビューポートから選択するか、ブラウザバーから、アセンブリまたはパーツを選択する。

2.移動させたいパーツの面を指定し、次に平行にしたい面を選択する。

平行による位置決めは、整列による位置決めに似ていますが、「平行」にするだけで面の高さは合わせません。

設定個所

オブジェクト: 移動させたいパーツやアセンブリを指定します。

使用シチュエーション

☆平行移動する机などの配置

この位置決め方法は平行に合わせるだけで、高さなどは数値で決まらないので、このあと、一致などで位置決めをすることになります。あまり使わない位置決め方法です。




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