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【静音化改造】クリック音が気になるマウスのマイクロスイッチ交換!使い慣れたマウスをサイレントマウスに!!

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マウス 静音スイッチ交換後の写真

CADやDTPにはマウスは必須アイテム!

色々な場所で仕事をしたり、講義を受けたり、様々なシチュエーションでパソコンを使うことがありますよね。持ち歩きに便利なモバイル用ノートパソコンは、この様々なシチュエーションを加味して、キーボードのストローク感、タッチパッドのスイッチのクリック感を損なわない配慮をしながら、カチカチ・カシャカシャといったノイズを出さない工夫がされています。

タッチパッドのジェスチャーによる操作は、大変使いやすい部分もありますが、CADやDraw系で作業をしたい時や、広い画面をストロークしながら作業するには、マウス操作が必須であったり、ある方がベターなソフトばかりです。作業もはかどるし、ストレスが少なくて済みます。

好みの形や大きさ、シンプルなものから高機能なものまでたくさんのマウスが販売されています。だいたい「これまで使ていたメーカー」とか、「大きさ・重さ」、特に「価格」で選んだりします。そうして選んだマウスですが、特に可もなく不可もなくという感じで使えるので、不満は感じないものです。

特に不満なく使えるマウスですが、静かなカフェや図書館など音が気になるシチュエーションで使うのをためらってしまう事が時々あります。マウスのクリック音です。こんな感じです。

クリック音

大きな音ではないですが、カチカチと鋭い音がします。ざわざわした場所や一人の時には気になりません。これが、先の静かな場所での作業では結構響きます。おそらく、重い空気の静かな会議中なんかでも気になる音でしょう。。。一度気になれば、近くの人のクリック音だけでなく、マウスを浮かせながら移動させるときの「カシャカシャ音」と、ダブルクリックの「カチカチ」音で、作業が集中できなくなることがあります。

周りから聞こえてくるノイズは、ノイズキャンセルイヤホンで何とかなりますが、自分が発生させる音は周りの方にとっては、それこそノイズでしかありません。気になれば、どんどん気になって、マウスを使うのをためらう気分にもなってしまいました。

静音マウスを購入?

静かなマウスやキーボードって普通に売っています。上のカチカチ動画では、エレコム製とロジクール製を例に挙げたので、下記もこの2社の例を入れておきます。

でも、先の動画の3ボタンマウスは、なかなか静音マウスが無いんです。もともと、3ボタンマウスは主にCAD作業で使いますが、これこそCADオペレーションに熱が入るとクリックしまくりになって、「音ハラ」迷惑客になりかねません。

そこで、「この、何とかならないかな~」と、所有のマウスのスイッチの内部まで分解して、スイッチ部分を観察してみました。ただ、まず分解したのは、ロジクールのワイヤレスマウスです。3ボタンマウスを再起不能にするとすぐに代わりが無いですが、このタイプのシンプルなワイヤレスマウスはコンビニでも売ってるのでリカバリーが効きます。

スイッチ分解

マウスを壊す覚悟もしながら、スイッチを分解したのがこちらです。銅合金?の薄いバネ板が、クリック感と音、接点のON/OFF機能を作っていたので、この部分を適当に壊して、「パチン」というクリック音のしないバネ板に改造しました。

マウススイッチのバネ板

結果、「全く音はしなくなったがクリック感も全くなくなった」ふにゃふにゃマウスになりました。壊しにかかったので当然ですが、目的通り無音になったものの、操作感としてはイマイチな状態です。

この小さなスイッチを探しに電子パーツショップを探しましたが、どれもクリック感と明瞭な操作音を実現した部品ばかりで、店頭での部品探しは断念。ネットですぐに見つかるスイッチを通販で購入しました。

静音タクトスイッチ

このスイッチは、「静音+マウス+スイッチ+改造」で検索すればすぐに出てくる部品で、Amazonでも購入可能です。Kailh ミュートマイクロスイッチです。

下の写真が、元のスイッチの写真ですが、購入したマイクロスイッチ(上の広告中の写真)と「大きさ」「足の数」が違います。元のスイッチは長方形で3本足、購入したミュートマイクロスイッチは正方形で2本足です。

スイッチの置き換えは可能?

マウスのスイッチ
スイッチのボタン側              スイッチの裏側

上の左の写真は元のスイッチの写真ですが、スイッチの側面に「C」「NO」「NC」と書かれています。簡単に説明すると…

 C コモン(NO、NC接点と、このC接点を動作回路・判定に使う)

 NO ボタンを押さなければ、導通していない接点(押せば導通する)

 NC ボタンを押さなければ、導通している接点(押せば導通が切れる

マウスでは通常C接点の隣のNO接点を使って、押さない→スイッチOFF、押して導通する→スイッチONでクリックを判定しています。

その隣の、NC接点は通常使っていないので、あってもなくても大丈夫です。

購入したミュートマイクロスイッチは、NO接点のみの2本足のスイッチですが、元のCとNO接点と同じ場所に入れれば同じ機能になるわけです。ちなみに、押されるアクチュエータの位置や高さも、元のスイッチとほとんど変わらないように作られています。

スイッチの交換

ここからは、元のスイッチを取り外して、新しいスイッチを取り付けます。

まずは、ロジクールのM171ワイヤレスマウスのボタンを交換しました。左右ボタンのみで中央のスクロール部分のクリックスイッチは交換していません。スクロールのスイッチを交換する場合は、購入したミュートマイクロスイッチではなく、別のタクトスイッチがいるので注意してください。

電子工作に必要なグッズ

まず必要なものですが、はんだごてはんだ吸い取り線はんだが最低限必要で、そのほかニッパー小さいドライバー(精密ドライバー)ピンセットもあれば作業しやすいです。

通販のセット品でそろえてしまうのも手っ取り早いですね。

分解の様子がこちらですが、3本足の一つ一つをはんだごてで加熱し、はんだが溶けたところで吸い取り線ではんだを吸い取ります。夢中になって火傷しないようにしましょう。

はんだを吸い取った吸い取り線は、吸い取る毎にニッパーで先端をカットして使います。

はんだ吸い取り作業

上記広告の中に含まれていますが、吸引で溶けたはんだを吸い取る工具もあります。ストローのような先端から、バネの反力で空気を吸い込み溶けたはんだを飲み込みます。単体ではこちら。

1本ずつ吸い取ったのがこちらですが、まだ部品は外すことが出来ないと思います。ある程度、はんだは吸い取れましたが、3本のうち少しでもはんだが残ってくっついていると外れません。

はんだ除去後
こんな感じでも部品は外れない

スイッチの足側を手前に向けて、裏側からスイッチを指で抜く方向に軽く引っ張りながら、次々足を温めると少しずつ動いて引き抜くことが出来ます。強引に引っ張ると基盤のパターンまで引きちぎる可能性もあるので、慎重に作業しましょう。

元のスイッチ2つ外したのがこちらです。

マウススイッチ除去

あとは新しいミュートマイクロスイッチを挿入してはんだ付けします。挿入する場所を間違えないようにしましょう。元のスイッチのボタンがあった側です。

ボタンのリプレイス
押される部分が重なるように配置
スイッチ交換作業
位置を間違えないように配置して、裏の2本足をはんだで固定します

新しいスイッチをはんだ付けするとき、裏返して作業すると思いますが、必ずスイッチを奥まで差し込んだ状態ではんだ固定しましょう。裏向けなので知らない間にスイッチがズレて浮いていることもあります。

はんだ付けをして、組み立て完成したのがこちらです。

交換後のマウススイッチ

カバーを取り付ける前に、ちゃんと使えるか確認しました。大丈夫だったので、3ボタンマウスのスイッチも交換します。

マウスを分解することは早々何度もありませんので、このタイミングで内部の掃除がおすすめ!
レーザー式マウスはそれほどではありませんが、ボール式(機械式)のマウスは、ごみを内部にため込むことが多いので、思った以上にほこりがあります。

次ページでは、3ボタンマウスのスイッチを交換しています。
また、 交換後のクリック音 の動画も載せています。

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