DIYの出来栄えに大きく影響する丸ノコの精度確認!たまに使うからこそ必須作業!!

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丸ノコで木材切断時のイメージ写真

3D-DIYの考えは、3D-CADで思い通りの自由設計をして、満足なDIY家具を作ろうというものですが、せっかく良い設計をしても工具をうまく使わないと、満足な仕上がりの完成品を得ることはできません

木材切断でよく使う丸ノコは、DIYの出来栄えを大きく左右する工具です。精度確認をすることで、工具のポテンシャルを最大限発揮できるように調整作業をしてみましょう。

この記事のもくじ

丸ノコの使いはじめ、ノコ刃交換後は必ず精度を確認しよう

DIYで、自宅で木材を切断するとき、一番初めに思い浮かぶのがのこぎりです。少し切るだけなら良いですが、少し規模が大きなDIYや、仕上がりにこだわるリメイクをするとなればジグソー丸ノコを使いたくなるでしょう。

でも期待して購入した強力なツールも、うまく使わないと期待外れになることもあります。この記事は、丸ノコを購入、または丸ノコのノコ刃を交換した後に必ずやってほしい確認作業を解説します。また、DIYは常にテーマがあるわけではないので、たまに使うこともあるでしょう。使用頻度が少ない場合も、まず最初に精度確認をすることで、「試し切り+精度確認」ができるので、失敗が未然に防げます

丸ノコの調整前に精度を確認

まずは、今の丸ノコの状態を確認するために、下記の要領で精度の確認をしてみましょう。

用意するもの
 できる限り反っていない2×4材か、それに近い木材
 定規(丸ノコガイド)
 丸ノコ

以上です。

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手順はいたって簡単で、下図のように用意した材料を丸ノコガイドなどを使って、慎重に切断します。

この時、丸ノコ本体が木材から浮いたり、丸ノコガイドに沿わないような切断では精度確認になりません。いつも以上に丁寧に作業しましょう。

丸ノコ切断の解説図

切断した木材の状態を確認

切断した木材の切断面を評価して、丸ノコの精度を確認します。下図、確認方法①のように重ねます。この時、ひっくり返して赤の面を合わせるのではなく、下図を参考に、木材の表裏は変えずに、切断面をそろえるように、切ったものを上に乗せる(赤と緑が合わさるように…)ようにします。

丸ノコ切断時のトラブル確認作業の詳細

そして定規を切断面に当てて、

 どちらかの断面に合わせると、もう片方の断面が定規に沿わない
 定規の上と下は木材に接しているのに、中央に隙間ができる


このような場合は、丸ノコのノコ刃に角度が付いていると判断できます。

また、平らな定盤(たわんでいない作業台でも可)があれば、②の方法でも確認できます。木材の切断面がピッタリ合わない場合も丸ノコのノコ刃に角度が付いていると判断ができます。

この状態でこのまま作業を続けると、こんな風になるかもしれません。

丸ノコでの切断時のトラブル紹介図

この確認作業で、ピッタリ!寸分のズレ無し!で切断できたなら、調整することはありません。思う存分、腕を振るってDIYに励みましょう!!

ここから下は、なんかちょっとズレてるなぁ…という時の調整方法です。

ノコ刃の「ゼロ点」角度調整方法

切断してからこれに気付いてしまうと、これまで切断した木材が信用できなくなって、木材の購入まで戻らないといけないかもしれません。そんなことにならないように、まず、しっかり角度の調整をしましょう。

丸ノコには、たいていの機種にノコ刃を45度まで傾けられる機構が付いています。私が購入した、ハイコーキのFC6MA3という丸ノコも同様です。0度~45度に角度が設定できます(0度が90度に切断する設定)が、ここまで書いていた「ノコ刃に角度が付いている」というのは、0度に設定しているのに微妙にズレていて、悪い結果になるというものです。

購入時に保管した取扱説明書に調整方法が詳しく書いてあるとは思いますが、FC6MA3の写真で説明すると、丸ノコのベースにはこんな、イモネジ(写真左)が隠れています。何をしているかというと、ノコ刃の角度を「0度」にするときの、アタリ(写真右)になる構造になっていて、角度のある切断をした後に、0度に戻す基準になっています。このイモネジの出代(デシロ)はノコ刃の角度が0度になるように、あらかじめ調整されています。

丸ノコの直角切断調整ぶの詳細画像

工場出荷時に、ちゃんと調整されているものですが、出荷時の調整方法としては、刃物に対して直角スコヤ(調整器具)をあてて、アタリを調整する程度だと思います。実際に木材を切って、現物合わせの調整の方がより精密に合わせられるので、製品がダメとか出荷検査がダメなのではなく使い手の日常的なファインチューニングと思っておいた方が良いと思います。


  • ゼロ点調整方法

調整方法は、「ベース裏からこのイモネジを回して出代を調整する」のですが、

 このイモネジを締めて先端を飛び出させれば、ベースがどちらに傾くか?

 そうすればノコ刃がどちらに傾くのか?

丸ノコのゼロ点調整の方法を解説した画像

構造を見ながら理解したうえで、切断した木材がどちら方向に傾いているから本体をこちら側に…と関連をイメージしながら、少しずつイモネジを回して、何度も木材を切断して調整してください。時間をかけるべき作業です

調整の時は面倒でも必ず、コンセントから丸ノコの電源プラグを抜いて作業しましょう

なお、このイモネジはねじロックで、回りにくく接着されているので、使っているうちに調整がズレることはあまりないと思います。冒頭に、刃物交換後も調整すべき、と書いたのは、刃物を交換する時期までかなり振動や角度変更をしているでしょうから、たまには確認しましょう。という考えです。

精度良く切断しているつもりで、あとあとこのズレに気付くのは、結構へこみます。購入した工具のポテンシャルを最大限利用するために、調整やメンテナンスは重要です。

【おまけ】丸ノコの集塵ダクトを作りました

丸ノコでの切断は、切り粉との戦いでもあります。しかも刃数が多いチップソーを使っていると、より細かく軽い粉が発生します。屋外、屋内かかわらず、作業中に少しでも切り粉を回収できれば、作業後の掃除がずいぶん楽になります。

丸ノコ切断のイメージ写真

購入した、ハイコーキのFC6MA3は、切断した切り粉が、チップソーカバー後方から排出される構造で、別売りのダストアダプタを購入すれば、集塵装置に接続することができます。

純正品を使うのが一番フィットして、効率良く集塵できるとは思いますが、その時進めていたロフトベッド作成のための予算がかつかつだったので、手作りできないかと、ホームセンターへ行って部品を探しました。

 家には、あまり使っていないキャニスター型の掃除機があったので、それを切り粉の集塵に使う考えです。ホームセンターで見つけたのが、流し台用の排水ホースと、その近くにあった異径ジョイントパイプでした。

丸ノコ集塵ダクトホースの手作り写真

排水ホースの、ラッパ状の部分(やわらかい樹脂製で相手の形状になじむ)は、掃除機に接続側。逆側は、異径ジョイントパイプに直接ねじ込み。ジョイントパイプを斜めにカットして、丸ノコに固定するための穴を開けました。

ジョイントパイプの斜めにカットした部分を切り粉排出口に沿わせて、インシュロックで縛り完成です。

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実際の使用感

使用感は、想定以上にうまく切り粉を集めてくれて(いや、丸ノコの排出構造が優れている)、全てとはいきませんが、切り粉の掃除の労力が1/10くらいになった印象です。

しかし!思いもよらなかったですが、キャニスター型の掃除機の紙パックがすぐに一杯(紙パックの状態は外から見えない)になり、紙パックを交換する際に中身がこぼれ掃除する羽目になりました。

 切り粉の吸引はサイクロン式がイイよ! 紙パックはすぐにいっぱいになるよ!

という教訓で、今はもう一台あるサイクロン掃除機で集塵しています。

ちなみに、本体に取り付ける接続部(異径ジョイントパイプの追加工)を自作せず、メーカー別売りのダストアダプター購入で良いと思います…(取り寄せだと思いますが、そんなに高くないです。)

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以上で、丸ノコのノコ刃の角度調整と、おまけの集塵ダクトを自作した記事でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

下の記事は、0点調整と集塵ダクトを備えた丸ノコを酷使して作り上げた、子供用ロフトベッド作成の記事です。3次元CADを使った設計から、組み立て、完成までを記事にしています。ぜひご覧ください。


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